年度も変わり、春アニメも始まりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は未だに余韻に浸っています。そりゃあもちろん…けものフレンズ12話の。
本当にありがとう、たつき監督。
23分鳥肌立ち続けて、泣き続けてました。
アニメ追いかけたのも、ここまで泣いたのも久々です。
本当に…本当にありがとう…
もう放映も終わってしばらく経つので、多少のネタバレは含んでいきますが、まずもうOPへの入りから鳥肌で泣いてたよねっていう。
過去11回のフレンズ達がほぼ集結して、超巨大セルリアンに立ち向かっていくのは王道と言えば王道ど真ん中なんですが、最初から道を外れていたけものフレンズがその展開になると本当に胸が熱くなりました。
そして、一人(一匹?)船で待機するボス。
今までかばんちゃん以外には喋らなかったボスが、最後の最後でサーバルちゃんに話しかけてて、しかも、「今まで楽しかったよ」的な発言をしてくれるもんだから視聴者全員展開が読めてしまう悲しさ。
ボスは、ここで死ぬんだと。
なんやかんやでセルリアンを無事船に誘導して沈ませた後は、ボスの捜索。
ラッキービーストが出て来るも、今までとは別個体。
コメントでも「並列にしとけよ!」「メモリー共有じゃないのか…」と落胆の声が。
フレンズたちによる必死の捜索の結果、無事にボスは発見されるも見るも無残な姿に。
というか、ボスそこが本体やったんかよ。
セルリアン襲撃から1月後、パーティーが開かれ、フレンズ達が好きに遊び回ってるのを見て序盤の頃のゆったりした気持ちで見れました。
このゆるさこそがけものフレンズ。あ、でも11話の緊迫感も好きですよ。
そして、物語もいよいよクライマックス。
バスを改造した船で、かばんちゃんは島の外に出ます。
フレンズ達が心配する中、かばんちゃんは木登りを見せ、もう一人でも大丈夫だと伝えます。
ですがその声は震えていました。
フレンズ達に見送られながら、後ろを振り向かず船に向かうかばんちゃん。
それは、1話でさばんなちほーから出ていくときと同じ構図。
振り向くと泣いてしまう。決心が揺らいでしまう。だから振り向かない。
ボスとかばんちゃんが船に乗り、フレンズ達は桟橋から帰っていきます。
が、何故かバスの荷台がかばんちゃんを追いかけます。
フレンズたちは、かばんちゃんを追いかけることを選んだわけです。
それが今までのナワバリでなくとも。
EDはまさかの2番。泣くって。もう、それはダメだって…
ぼくのフレンド、アニメを見てから曲を聞くと自然と涙が出てくるので運転中に流すのはおすすめしません。
そして、最後の最後、Cパートでフレンズたちの船がかばんちゃんの船に追いつきます。
そして、新たなフレンズが声だけ登場し、OPのイントロで〆。
2期への布石か?と思ったら放映直後に新作決定との話が…
2期になるかOVAになるかはわかりませんが、まだまだ旅は続くようです。
新たなちほーへ旅立つけものフレンズ、続きを早くよこすのです。
と、今回は校正もせず書き殴りました。
文体の不備や誤字脱字があればお詫びします。
さて、総括としては、上手くまとめてくれて本当にありがとうたつき監督。この一言につきます。
1話の再生開始1秒からの全ての時間が12話への伏線だったとは。
全部見たからこそ、12話の王道展開が染みます。
バトルシーンでピックアップされてたフレンズたちのセリフが本当に12話の旅と、かばんちゃんへの信頼を心で語ってくれます。
博士たちの「この島の長なので。」というセリフ、その後の背後に光る目。ジャガーの「かばん!生きてるー?」やタイリクオオカミの「現実のほうがホラー…」などなど…
でも、一番好きなのは、ライオンの「うちの子にー(いつもの声)、手ぇ出してんじゃねぇぞ(イケボ)」ですかね。
(話の都合上とはいえ)「私が処分する」と言っていたライオンが、「うちの子」と発言したのが、かばんちゃんへの信頼がどれだけ厚いかを物語ってくれました。
正直その一言だけでもう涙が止まりませんでした。
本当にありがとうたつき監督。そして、スタッフのみなさん。
素敵な世界を届けていただき、本当に…本当にありがとうございました!
そして、12話お疲れ様でした。
さて、ここまで感情を揺さぶられたアニメは多分初めてなんですが、何でこんなに感情移入してんだろうと思ったら、私達視聴者も気づかないうちにかばんちゃんやサーバルちゃんとジャパリパークを旅してたんですね。
様々なちほーを回り、フレンズ達に出会い、別れ、少しずつ成長していくかばんちゃんを見守りながら、12話へたどり着いたんです。
でも、それだけじゃ物語ものでは当然です。元々そういう「シナリオ」ですから。
じゃあ何が感情を揺さぶったのか、シナリオに出てこないどこで旅をしたのか。
答えは、映像です。
OPのバスのタイヤすら回せない低予算アニメでしたが、最初から「本当に見てほしいところ」にはこだわって作画されてたんですよね。
例えば、1話で歩き疲れて木陰で休んでるとき。
呼吸の速さの違いや、放棄されたテーブルがセリフには無いものの描写されてました。
その後も水場へ向けて崖を登るとき、滑り落ちそうになったかばんちゃんをあえて助けず、体制を立て直したあとに笑ってたり、セルリアン戦のあとのサーバルちゃんが持ってる紙飛行機がクシャクシャで、かばんちゃんが作ったものじゃなかったり…
セリフに出てこない、言わない部分でお互いが何をしたのか、どう思っていたのかが見えるんです。
見た当時は意識していなくても、人というのは不思議なもので、一度視界に入ったものは意外と覚えているものです。
だから、8話付近からのシリアス展開で一気に記憶が蘇ってきて感情を揺さぶられたんです。
けものフレンズが流行り始めた頃の評価は「IQが下がるアニメ」でした。間違いではありません。実際に3話まではかなりIQが下がります。
考察班の存在が出てくると「闇の深いアニメ」「絶対鬱展開になる」と言われました。
これも同じくそうなりました。
でも、それだけじゃないんです。
このアニメは、「感情を刺激するアニメ」なんです。
IQを下げてから不穏な要素を混ぜ、一気に鬱に叩き落としたあと王道展開で〆る…
陰陽混ざったこの展開こそが、視聴者を引き込み、そしてあたかもかばんちゃんと同じく旅をしているように思える。
だからこそ、フレンズたちの動きや発言一つ一つに一喜一憂するんです。
「本当に見せたいものを手抜きせず作った」から、低予算と笑われた当初の評価を覆せたと、そう思っています。
何度でもいいます。スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。
つまりはこれからもどうかよろしくね。
さて、思いのままを吐き出したら随分長くなりました。
個人的にはとても良いアニメだったと思います。
1話で人の心をつかむキャッチーさはないですが、それも全体のための犠牲。
12話見てください。きっとあなたの中の評価は変わるでしょう。
それでは、また次回。
私は、もう少しこの余韻に浸っていたい…
スポンサーサイト
- 2017/04/03(月) 03:08:32|
- アニメ
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0